「ここに、キミが求めていた学び方がある」
個別学習は好きな教科中心にやっていこう。
好きなだけやっていこう。
そうしていくうちに「勉強して成長する」ことが、気持ちいい~となりますよ。
よく個別学習=苦手の克服!とありますが、
勉強が嫌いな子にとっては、全部が苦手教科なんです。
だから、苦手克服!といって、指導者側がやりやすい教科を勉強するようになっているのが、昨今の個別指導塾な感じがします。
もちろん苦手をなくすこと自体はいいことです。
我が英明塾南の森校でもしています。
しかし、やはり勉強が嫌いな子は、すべてが苦手なのですから、
最初のうちは、
勉強することに慣れるまでは、
勉強することが当然のようになるまでは、
勉強することで何か変わったかなと思えるまでは、
勉強した結果を悔しいと感じるまでは、
そうはいっても「これはいいかな、好きかな」の教科を好きなだけ勉強すればいいと思っています。
そして、実際ウチの塾では、生徒たちがそうして自分の学習を作っていっています。
まぁ、国語の百字要約だけは、しっかり義務化していますけどね。
僕もそうでしたが、押し付けられるのはやっぱりイヤなので、
そこは自分で考えたことをやっていってほしいなと思います。
でも、これはやはり非常に理想的なことで、
苦手な子は、そんなこともやはり考えられないわけで、
だからこそ、話すこと、が重要になってきます。
正直、通じるコトバの数が非常に少ない子もいるので、
真意を伝えるのは簡単ではないのですが、
「好きなのどれ」と聞けば、何かしらの返事は返ってきます。
「国語…」とか
「数学…」とか
それでまた聞きます。
「じゃあ、ずっとそれやってていいって、言われたら、どう?」
するとこういう返事が出てきます。
「いやだ」
「いやです」
なんでだと思います?
「飽きる」からです。
これは、勉強の得意な子も苦手な子も同じ返事をします。
だけど、1日中同じ教科をやり続ける子もいます。
なぜか?
それは、そこに
「解きたい問題」があり、
「覚えなければならないこと」があるからです。
だから、本人たちはそれと競争して、それを自覚して、
必死に、時間を気にせず、やり続けるのです。
もちろん、途中でボケーッとすることもあります。
でも、いいじゃないですか。
それまで2時間・3時間考え続けて、10分・15分ボケーッとするくらいは。
受験前や、テスト前は
「ああしろ、こうしろ」と指示は出します。
しかし、
普段の学習の時や、講習会などの長い時間を取れるときは、
1つの問題に1日かけてもいいのですよ。
だから、英明塾の小学生は、「時間無制限」を提唱しています。
もちろん、開校時間内限定ですから、文字通りの無制限ではないですけれど、
それだけの時間を使うだけの問題に出会うことも、いいことなのです。
じっくり考える。ゆっくり書く。ていねいに読む。
そうしなければ、本当の考える力は身に付きません。
教えられたことは、しょせんそこまでの大きさしかなく、
結局は自分自身で、学び取らなければ意味などないです。
学習塾が、「教え方が上手」なのは「当たり前のこと」であり、
ご飯を食べるのに箸を使うのと同じくらい当然のことです。
そんなものは売りになどなりません。
我々が考える生徒指導は
「自分のことを真剣に考え、現状の自分と向き合い、将来の自分を作っていくことのできる人間」を育てることだと思っています。
社会に出てから、どれくらい「役に立つ」人間になるか。
周りの人たちから「あの人と仕事するのが楽しい」と言われる人間に育てることが教育です。
学校という囲われた場所で生きるのではなく、
圧倒的に、社会に出て、生きていくことのほうが多いのだから、
やはり「自分の現状から逃げない」人間になってほしいと思います。
たまには逃げてもいいのですけどね、
逃げっぱなしや、人にまかせっきりというのは、いけません。
きっとグチとモンクの多い、不寛容な人間になってしまいますから。
教育は、誰かに育てられるのを待つことではなく、
自らを育てることの大事さを教えていくことだと思います。
英明塾南の森校は、その理念を基にこれからも進んでいきます。
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山田 (水曜日, 12 6月 2013 22:43)
学びたいと思います。