I Love You.
歌の歌詞ではよく見かけますし、外国の映画でもよく聞く台詞です。
日本人でまともにこのことを言っている人がいたら、ちょっと気をつけましょう。
かなりのナルシストか、かなりのチャラ男か、かなりのチキンです。
まぁそれはどうでもいいのですが、
ではなんて答えるのでしょうか?
それは…
1つではありません。
正確に言うと、「言われた人の想いの数だけある」と言うことです。
「嬉しい」と思うのか、
「私も」と思うのか、
「うそだぁ」と思うのか、
「いやなんだけど…」と思うのか、
「それは困った」と思うのか、
「勘違いだしぃ」と思うのか、
「感激です!」と思うのか…
それは人それぞれの想い次第なのです。
だから「これが答えです」などという”決まった物言い”なんていうのは存在しません。
しかし、よくある英会話学校では、
こういう感情の表現に対しても「こういうような返事をします」と教えます。
例えば
I Love You.
Me, too.(私もです)
というようなものです。
でも...相手のことが嫌いなのに、言われたからって「Me, too」では
まぁ悲劇というか、喜劇というか、双方にとって悲しい結果しか待っていないでしょうね。
勘違いした人と形式的な答えの人
一生のすれ違いが保証されたようなものです。
だからこそ、他国の言語を学ぶときは、単なる物言いの繰り返しや形式的な受け答えを覚えても仕方がないのです。
といいますか、意味がないのです。
そうではなく、「自分の考えや感情を正確に伝える」大事な道具という意識を持って、
きちんとしたプロセスをもって、学んでいかなくてはいけません。
自分の考えや感情を正確に伝えることができなければ、コミュニケーションにならないのです。
ですから「英語でコミュニケーションをとろう」といいながら、
形式的な受け答えしか教えない場所で勉強しても、
他人とのコミュニケーションをとれるようになるのは難しいでしょう。
単純に英語で外国人と話したから、英語でコミュニケーションがとれるようになります!
というのは幻影でしかありません。
ただの挨拶をしたり、好きな色や動物を答えたり、好きか嫌いかを”Yes”と答えたり…
そんなことでは「自分の考えや感情を正確に伝える」ことはできません。
他国の言語を習得するというのは、そんなに簡単なことではありません。
大変な時間がかかりますし、正しい道筋で学んでいかなければ、時間をかけても習得は難しいです。
英語を習得=外国人と話す
というのは、もはや外国人講師が珍しかった時代の都市伝説に過ぎません。
まわりでそういうところで学んできた人はいませんか?
英語…話せますか?
そういうことなんです。それが現実なんです。
でも外国人と話すことが意味ないと言っているわけではありません。
ここで問題にしているのは、それだけでは英語の習得はできません、ということです。
大切なのは、きちんとした言語習得理論を持ち、その方法を「時間をかけて」実践していくことです。
何となくの勉強では、英語習得は難しいでしょう。
習得とは「聞く・話す(聞いた音を発する)・書く・読む」の4技能を得るということです。
そうして初めて「自分の考えや感情を正確に伝える」ことのできる第二言語を習得したことになります。
つまり「英語によるコミュニケーション」ができるようになる、ということです。
だから「すぐにできるようになる」というのはやはりまやかしで、「凄まじいくらいの時間」はかかります。
小学生の頃から英語を学ぶ理由は、
英語の発音をそのまま受け入れる素直さがあり、
習得には時間がかかるので小学生から始めてもちょうどいい、
というような理由もあるからです。
きちんとした英語習得方法で、素直なうちから時間をかけて4技能を学び得ることが
回りくどいように見えて、実は非常に近道なのです。
ということで、表題の答えですが、
それは「人の想いの数だけある」ので、
あなたが感じたことを”英語で”答えてあげて下さい。
英語がイマイチだったら、
笑顔でにっこり返すか、
あからさまに嫌な顔を返して下さい。
それも1つの「返事」です。
まぁ…嫌な顔はされたくないので、
そもそも慎重に「I Love You.」は使いましょうね(笑)
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