「ちゃんと勉強しなさい」
生徒なら一度は言われたことのあるセリフ
保護者なら一度は言ったことのあるセリフ
ではないのかなと思いますが、いかがでしょう(⌒-⌒; )
では、その「ちゃんと」というのは何をもって「ちゃんと」というのでしょうか?
”ちゃんと”とか、
”しっかり”とか、
”きちんと”とか…
わかるようで曖昧で、
曖昧なようでそれなりに伝わるようで、
便利といえば便利な言葉ではありますが、
その真意となると、”ちゃんと”伝わっているか微妙なところですよね。
こうした具体性のない言葉を、抽象的な言葉(概念)というのですが、抽象性はそれを捉える相手次第で意味合いと伝わり具合は大きく変わるのではと思います。
例えば、漢字練習をしている生徒ですが、本人から見れば「ちゃんと練習」していることでも、
他の人から見れば「テキトーに」練習していることもあります。
また、運動などでも、本人は「きちんと練習」していることでも、
他の人から見れば「遊んでいるように」見えることもあるのではないでしょうか。
それでは何をもって「ちゃんと」「きとんと」「しっかり」と”言われるように”なるのかというと、
多くの人が、その行動の結果としての「成果の多さ」を見ているのだと思います。
簡単に言うと「100点とった」とか「優勝した」ということです。
これらのことは「できた!」という結果に分類されることです。
しかしまた多くの人は「できる、できないじゃない。やるか、やらないかだ」というようなことも言います。結果よりも過程が大事なんだという分類ですね。
とはいえ、「ちゃんとやった結果なら、どんな結果でもいい」ということ…でもない場合が多くないですかね(笑)
結果が悪いと「ちゃんとやらなかったから」というように言われていることが多い気がします。
なんとなくの矛盾があります。
ということは、やはり「結果が大事」であり、「成果を出すこと」に重きを置く傾向は高く、例えばオリンピックでも「結果を出す」選手はフィーチャーされますが、出さない選手は見向きもされないように思います。結果を出すことを期待されて、出さなかった選手への対応はさらに冷たいですよね。もちろんそこはマスメディアレベルであり、その競技をしている間ではそんなことはないのでしょうが。
過程はもちろん大事です。過程なきものに結果は出ませんから。しかし過程で満足していては、成果はでません。ここでいう成果とは「自分が望んだ結果」です。
だからこそ「成果を出すための過程」を踏む必要があり、その過程は間違いなく楽な道ではありません。ここでいう楽とは、生易しいという意味です。
楽しさと楽さは意味合いがやはり違って、学習における「楽しさ」は自らの成長過程の中で、できるようになっている自分を知り、新しいことを学んで理解した自分を喜ぶことだと思います。
一方、「楽さ」は最小限の努力で最大の結果を出そうとするあまり、最小の結果すら出せない状況にも関わらず、正確な自己分析と状況判断をしないことだと思います。
学習における「成果を出すための過程」は、自分自身の納得と自信の有無です。
70点で納得する生徒もいますし、90点でも自信を失う生徒もいます。
その差は何か、といえば「自分が望んだ成果とのギャップ」です。
自分がしてきた学習に対して、常に誤魔化さずに、納得するまでやってきたかどうか。
わかったフリをせずに、自信が持てるまでやり続けたかどうか。
もし、納得するまでやり、自信が持てるまでやり続けたのなら、どんな結果でも受け入れることはできるでしょう。もちろん、思った以下の結果であれば残念で、悲しくなることもあるでしょうが、復活も早いです。
しかし、どこかで誤魔化し、わかったフリをしていた結果であれば、その結果は受け入れ難く、ケアレスミスだ、時間がなかったという言い訳に終始して、自分を見ようとしないかもしれません。
「ちゃんと」
「しっかり」
「きちんと」
これらの言葉やこれらに近い言葉には、「自分が納得して、理解して進んでいるのかどうか。その納得に対して、自信を持ち、物事に対処しているのかどうか」という意味を含めて使ってほしいなと思いますし、僕自身はそういう意味を込めて使っています。
こういう抽象的な言葉にこそ、含蓄はあるのですが、しかし抽象的な言葉では動きと解釈に自由がありすぎて、行動に移せない生徒もいます。ですから、具体的な行動姿勢を示し、そのことを基準定義にして、上記のような言葉で表さないと、生徒も困ってしまいます。
この行動姿勢の基準の一つが「テスト」になるわけです。
なぜテストが嫌がられるか?といえば、それまでの過程が如実に現れるからです。シンプルなテストであればあるほど、顕著です。漢字テストとか単語テストとか計算テストですね。文句のいうことができないテストは、実は一番嫌われているように思います。
しかし嫌がらない生徒もいます。その理由は…もうおわかりですね、自信を持っているからです。
「成果を出すための過程」は、勉強においては「学習方法」となります。
学習方法が、(その生徒にとって)正しければ、フィットしていれば、成果は自ずと出てきます。自ずととは、勝手にという意味ではなく、必然にという意味でとらえてください。
納得しながら、自信をつけていくという不断の努力があれば、自分の望む成果は必然だと思います。
もちろん人間ですから、ミスすることもあるでしょうが、それを含めて満足できるのではと思います。
ということで、日々行われている計算トライアルと単語テスト、英数のまとめ学習、国語分析読みや要約、理社のPAIR法学習など、みかんせい知創では様々な学習方法を取り入れて、それぞれの生徒が成果を出せるよう、「ちゃんと」学習しています^ ^
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