ノートの変遷〜気持ちの変化〜

① 入塾直後2014年10月頃

何も考えずにただ写していただけのノート

本気で変わりたいのか!と一喝されていた時期です。

② 入塾3ヶ月後2015年1月頃

気持ちを切り替えてやりなおした同範囲のノート

自分なりにキーワードを一言でまとめ始めた時期です。


③ 入塾半年後2015年3月頃

自分の形が出来上がってきたノート

もっとノートを分かりやすくしたいと言い始めた時期です。

④新学年になり気合い十分、現在

色を使い、大事なところがはっきりとわかるノート

コマ送りを活用し、言葉と図ともに工夫し始めた現在です。



自分で工夫をするようになってきた生徒。

この生徒にも紆余曲折あり、このノートの変遷は生徒の勉強に対する気持ちの変遷でもあるのです。


写真①の頃〜毎日の宿題である英単語を勉強せずにテストを受ける。

 →第一回、号泣事件が発生しました。

  「やらないなら勉強やめろ!」

  やらないのはなぜかを追求され、自分の情けなさを生徒が初めて感じた時です。

   この事件後、宿題はしっかりとやろう!と気持ちを切り替え、毎日勉強してくるようになりました。


写真②の頃〜自分で勝手に大事なこととそうでないことを決めてまとめる。

 →まずは自分のやり方を正しなさい事件が発生しました。

  自分一人で勉強するなら塾はいらない。ここで勉強する必要は無い。けれど、今までの結果を考えて

  みなさい。」ノートまとめを面倒くさいと思ったのか、バレないように適当にキーワードを減らしていました。

  バレてますよ〜。振り返って考え、自分で決めるべきことと従うことを理解し、素直に勉強をし始めました。

 

写真③の頃〜結果が出ずにイライラする。

 →毎日練習しているにもかかわらず、満足できる結果が出ないためにイライラ事件が発生しました。

  「今までサボっていたわけだからそんなにすぐに結果は出ない。でも、あきらめてやらないなら、絶対に

  結果はでない。今悔しいと思うのはやっているから感じる気持ちなんだ」結果を出すことが大切であることを

  感じ始め、前にもまして勉強する時間が増えよりよい学習を求め始めました。図を使うこと、色を使うこと、

  今まで実践にまで至らなかったことを自分から進んでやるようになってきました。そして、確実に理解したい

  気持ちが全面に出てきました。質問が増えたのもこの頃です。


まとめの方法はいつも伝えます。

勉強方法を言うだけは簡単です。そして、なんとなく形をつくることも簡単にできます。

しかし、生徒たちがそれを実行できるまでの気持ちを高め、実力をあげて「聞き入れる」姿勢を作り「実行」し、「自分のものにしていく」ためにはびっくりするくらい長い時間がかかります。


塾に入ったから勉強ができるようになる。そんなことはありません。(そうすることもできますが、しません。)

なぜならただ当てはめるだけの勉強はその瞬間だけのものであり、何も生み出す学びではないからです。


勉強ができるようになるには、自分がやるしかないのです。

私たちにできることは、学びたいと欲する姿勢を感じ、内なる闘志に火がつくまでずっと見守り、ずっと言い続けることです。そして、その火が消えないように見守り、話し続けることだと思っています。


生徒たち一人一人が、日々いろいろなことを感じ変化していきます。

その変化が生徒たちにとって良いものであるように、気持ちが途絶えないように、声をかけていきます。

このノートの変遷は、「ぼく、まだまだ頑張ります!!」という生徒からの前向きな贈り物のように感じています。

まだまだ変わっていくであろうこのノート。楽しみです!