文字だけの暗記より、図のほうが覚えやすい。
正確に言うと、思い出しやすいんですね。
きっと思い出すときに、文字だけよりも絵図化されているほうが、やっぱり思い出しやすいんです。
この生徒は、この電離やイオンの単元がちょ〜っと苦手なんです。
そりゃぁ突然、「原子から電子が逃げて陽イオンになる」といわれても、さっぱり…です。
しかし、さっぱりだからといって、さっさと逃げてしまうと、テストでやっぱり…な結果になってしまいますから、ここはどっしり構えて、じっくり勉強するしかありません。
ということで、覚えやすい絵図化、というよりは漫画化してみたわけです。
どうやったら覚えやすいのかは人それぞれではあるんですが、絵図化は覚えるときでも、文章内容を考えるときでも非常に有効な手段です。
小学生が「どんぐり絵図化解き」をしているのもこういう理由からなんです。
そうそう…それで思い出しましたが、今日中央校で保護者面談をしたのですが(西校舎は来週からです)、そこで小4生から通って現在高1生になった生徒の保護者さんなんですけども、改めて「どんぐりってすごいわぁ」と仰っていました。
絵図化して、じっくりゆっくりていねいに考えることは、学年を問わず大事な経験なんです。特に小学生の時は、中高生と違いテストに追われることはなく、じっくりと考えることができる時間がふんだんにあります。そして、脳科学的にも一番「脳が発達する」時期なんです。実は、人間の脳は9歳くらいまでに90%まで出来上がると言われています。
といってもこれは「大きさ」のことで、学習能力とはちょっと関係がないんですけどね…。
だから「幼児教育は大事だから、いろいろやらないと!」と思っていろいろやるのは、決して悪いことではないのですが、だからといって12歳から勉強してももう遅い…ということではありません。
逆に言うと、12歳からというか、大人になってからのほうが脳的には働くようです。それは経験・体験が蓄積されることで、いろいろなアイディアが生まれ、それについて考えることができるようになるからなんです。
もちろん「いろいろな経験・体験をしている」ことが前提で、この経験は「考えることと多くを見聞すること」で蓄積されます。本を読む、どこかに行く、何かを見る…という行為ですが、それはすなわち「勉強する」ということです。
つまり「年齢の小さいうちから、たくさんの身体的経験と思考的経験を積み重ね」て、「しっかりと考えること」で脳の発達は死ぬまで続いていく、ということなんです。平たく言うと、「考えて勉強する」ということですね。
思考的経験は、解法暗記やスピード計算だけでは身につくことはなく、多くの失敗を繰り返しながらも工夫しながらよ〜くじっくりと考えることで身につくものなのです。それが「文章題の絵図化解き」をみかんせい知創で実施している理由です。
新しい情報を得ることも大事です。
その情報を吟味し、分析して知識にしていくことはもっと大事です。
その知識を実生活や実社会で応用し、智慧に変えていくことは更に大事です。
情報を知ることだけでは、知識とはいいません。そもそも情報は知識ではありません。
「識」とは「そこになかったものがある縁に依って現れたこと」というのが本来の意味なのですが、この「ある縁」というのが「考えること」なんです。つまり「知識」とは「考えた上で知り得たこと」をいうのです。
教科書の内容を知ることは、知識を得ることではなく、情報を知ることに他ならず、その情報を考え、分析して得たことが知識となるのです。だから「考えること」はとても大事な行動であり、年齢を問わず、だれでもできることなんです。
ということで…
いついかなる時期からでも脳は発達しますから、学ぶことを続けていきましょう。
なんといっても「みかんせい知創」は「幼児から幸齢者まで誰でも何かを学べる場所」ですから(^ ^)
さて、前述のお母さんの言葉ですが「中学生からでもいいけど、小学生からどんぐり文章題をちゃんとやったほうがいいよねー」とのこと。
ありがとうございます!
我が意を得たりって感じでハッピーになりました!
…っと、ちょっと宣伝になってしまいましたね(笑)
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