実際に動かしてみるパート2。今日はお買い物ごっこをしました。「おつり」という感覚が文章を読んだだけではイメージできなかったようなので、ブロックと紙のおかねを使って(紙幣じゃないですよ--;)お買い物ごっこをしました。
20円のりんご1個と70円のなしを1個買います。
100円出したら、何円のおつりが返ってきますか?
という問題に対して、少しずつ質問をしていきます。
『20円のりんご1個と70円のなしを1個買います。何円出しますか〜??』
この生徒さんに渡しているお金は、100円札が3枚、50円札が1枚、10円札が1枚です。
「100円札出しまーす」
『どうして100円なの??』
「だって50円じゃ足りないから」
『なんで50円じゃ足りないの?』
「20円と70円で合わせて90円使うから〜」
『そっかーじゃあ、先生は100円もらうから、りんごとなしあげるね!!はい!』
「えーーーダメー」
『なんで?お金足りてるよ!!いいじゃん!』
「だって、おつりもらってない」
『なんでおつりあげなきゃいけないの??』
「だって、払った方が多いもん」
『そっか、ダメかー。じゃあ、何円欲しいの?』
「10円!」
『なんでーー??』
こんな感じで、お買い物ごっこをしながら考えを整理していきました。
買ったお金は全部でいくらになるのか。そのときのお金はどのようにして出したのか。
おつりはどうやって考えたのか。
ずっと問い続けて、生徒は答え続けて。。。実際には、ちゃんと答えられていました。
つまり、知らない・できないのではなく、知っていることがリンクされていないだけなんですね。
これは中学生にも言えることなんです。まったく文章を読み飛ばすから...(あ、つい本音が...笑)
できないのは、文章を読んでイメージできていないだけだと気づいてもらうまで続けてみようと思っています。
このお買い物ごっこの後は、ノートの上でもできるように、
今やったことをノートに書いてみよう!と、絵を使って表していきました。
すると、「お買い物はできる!!」と楽しみながら問題にチャレンジしていくうちに、
できなかった問題もノートの上ですんなり解けるようになっていきました。
普段行っているお買い物も、問題として出されると「何か式を作って答えなきゃ!」と思ってしまい、
かちこち頭で「わかりません」となってしまいがちです。
ですが、、問題は式をつくることが目的ではなく、その問題を読み解くことが必要なんです。
式は、必要な計算をするために勝手に出てくるもの。
そのことに自分が気づいて、図をかけばできる!ということに本当の意味で気付かなければ、
ずっと同じことの繰り返しになります。
「学校みたいに式をかかなくていいの?」(式ありきの声でちょっと残念。)
『いいよ。やってごらん。』
「できたー!!」
『でしょー。じゃあ、今やったことを一緒に式に表してみようか』
(式に表せないと×になる学校の宿題...もどかしい。もちろん式も大事なので練習はします。)
まだまだ時間はかかりそうですが、「実際にやってみる」
そして、その流れを「図に表す」
続けていきたいと思います。
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