中3生の後期中間テストが間近に迫る今ですので、彼らはもっぱら問題演習に時間をかけています。
いわゆる「定着学習」というものです。
定着とは「勉強してきた情報の脳内整理」であり、「勉強して考えた知識の脳内整頓」です。
つまり「インプットとアウトプットの訓練」ということです。
勉強してきたことをスムーズに出すこと。
テストで問われるのは結局はこういうことです。
ではどうやってスムーズに出せるのか?
普段生徒たちが「自分のための学習時間」を使って勉強しているのは、まさにこの「スムーズに情報と知識を出す」ための練習なんです。
等速直線運動並みにスムーズに進めばきっと満点がとれます。
しかし、なかなかスムーズに出せない、スムーズに使えない。
だから問題演習をすると、赤い◯よりも、赤い文字が多くなってしまうのです。
スムーズに進まず、時間がかかり、テスト本番でも時間切れになる。
そういう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
ウチの生徒たちにも何人もそういう生徒がいます。
時間をかければ解けるのですが、制限された時間内だと「時間無い!」となってしまい、解けた実感無いまま、テストが終わってしまう…。
せっかく勉強してきたことも、覚えたことも、テスト本番でスムーズに出せなかったら、残念な結果になってしまいます。
勉強した努力は残ります。
でも、勉強した時間が長ければ長いほど、真剣であれば真剣であるほど、残念の度合いは深くなり、ため息も深くなってしまいます。
こういう姿を見るにつけ、通常の学習からいかに「スムーズに情報を出し、スムーズに知識を使えるようになるのか」を実践しないといけないなぁと思います。
スムーズに出すこと
そのためのすることは2つです。
とってもシンプルな2つのことを、常に練習の勉強段階で行うのです。
それは次のような方法です。
スムーズに出す方法1「繰り返す」
同じ問題を何度も繰り返します。何度もとは、2〜3回です。同じ問題がいいです。
なぜそうするのかというと、1度目よりも2度目の方が覚えているので、スムーズに情報が出てきます。2度目よりも3度目の方がより覚えているので、スムーズに知識が出てきます。
そりゃあそうでしょ!と思いますよね。その通りなんです。
人間の脳は「慣れることで早く処理できる」ようにできています。
それも新しいことよりも、一度したことがあるもののほうが、早く処理できます。
そうして「早く処理できる自信と能力」が生まれます。
そして「忘れずらい記憶」になっていきます。
「同じ問題を繰り返す行う」ことは、記憶定着のためには非常に有効な手段なんです。
だからテスト前の生徒たちには「同じ問題を繰り返し解け!」という指示を出して、記憶の定着を計っています。
もう一つの方法は…次回のブログにてお話ししますね。
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