明日は、全学年で学力テストが実施されます。
中3生にとっては、最後の総合学力テストCです。
この結果次第で、受験校を決める三者面談の結果も出てくるといっても過言ではありません。上り調子なのか、現状維持なのか、下し気味…なのか。
学校というところは、とても「保守的で手堅い」ので、ギリギリは好みませんから、ある程度の余裕がないとすんなり「いいですよ」とは言ってくれません。
まぁ「いいですよ」などと言われなくても、受験したい高校に受験すればいいので、大して問題ではないと私たちは思いますが、学校の先生の発言というのは軽いものでもないので、生徒たちはやっぱり動揺し、時には憤慨してしまうものです。
でもそれも「それまでの自分の結果」が全てですから、動揺するのも、憤慨するもの自分勝手なことなんですけどね。
だけど、学校の先生には、やっぱり願書を出すギリギリまでは「頑張れ、粘れ、諦めるな」と言ってほしいなぁと思います。
ということで、「頑張れ、頑張れ、中3生!」
もちろん中1・2生もね!
テストは、覚えてきた情報をいかにスムーズに出せるかを試すものだということを以前のブログ「繰り返す♪あのプロブレムズ♪」で書きました。
今回はそのもう一つの方法をお話しします。
スムーズに出す方法 説明する
普段の学習から「自分で自分に説明する」という行動が、もう一つのパワフルで効果的な方法です。
説明する、といっても「何を説明するのか?」と思うでしょう。
説明するといっても、大体の人は「これがこうなったから」と一言で終わらせてしまうのですが、きっと考えている過程はそんな単純なことではないはずです。
しかし、こういう単純化した言葉で終わろうとするのは、その考えや過程そのものが非常に「浅い」もしくは「考えすらないで当てはめているだけ」の場合が多いです。
単純暗記の用語についてはそれでもいいのですが(本当は、きちんと言葉の意味は知るべきだと思いますが)、やはりそこに「考え」がないと「説明」するのは難しいのです。
説明するというのは、プロセス(過程)を相手に伝えることであり、その相手は「自分自身」でもいいわけですが、しかし「自分がしていることをプロセスとして説明できないなら、自分が何をしているのかわかっていない」ということになってしまいます。
例えば、数学の文章題で「式もできたし、答えも出たけれど、どうしてそうなったのかの説明ができない」という生徒がいます。
これは本当の意味で「分かった、理解して解いた」とは言えません。
公式やそれまでの形に当てはめたら、それらしい数字が出てきた、に過ぎないのです。
説明することは、「自分がしてきたプロセスを、相手(自分自身)にもう一度伝える」ことであり、それは同時に「理解の深度を深める行為」にもなります。
定着学習(問題演習)において、この「説明しながら解く」という学習は、数多の中からスムーズに情報を引き出し、その情報を活用することに大変効果的であり、驚くほどの成果をあげる学習です。
「何をすべきなのか」を理解し、
「どうしていくのか」を考え、
「こうしていこう」と決断し、実行していく。
そしてその「思考のプロセス」を自分に対して説明しながら解いていく。
このときに「どの情報を使い、どの情報を組み合わせ、どの情報を捨てるのか」の取捨選択をするのですが、このことを「分析」といいます。
こうした一連の動きを普段の学習から進めていくことで、さまざまな情報分析と考えをスムーズに出せるようになるのです。
ですから、みかんせいでの学習は、よく生徒たちに「説明しよう!」というフリ(無茶じゃないですよ)をします。
特に小学生のどんぐり文章題は「説明しよう!」がないと、マルがもらえませんし、バツすらもらえないときもあります。
そういった意味では、中学生よりも厳しい小学生ですね(笑)
漫然と問題を解くのではなく、問題文を分析し、「解答へのプロセス」を決めて、実行(解く)する。
そしてその「解答へのプロセス」を数回でもいいので説明できるようになれば、おそらく一生忘れない「知識」となり、いつでも取り出せる「知識」として、頭の中に残ります。
ちなみに知識は情報を知ることではなく、知り得た情報を活用することであり、深い思考から生み出された自分自身の中にある真実への気づきのことをいいます。
そうして考えて生まれた「知識」は必要なときに、いついかなる場合でもスムーズに「取り出し可能」なものです。
自分自身や他の誰かに「説明する」ことで、もっとも勉強になるのは他ならぬ「自分」なのです。そこで「思考のプロセス」「解答へのプロセス」を披露し「間違いなかった」という経験を得ることで、自信を得ます。自信を持っている人は、やっぱり「強い」ですよね。
説明するという学習は、大変パワフルで驚くくらいの効果があるのです。
ということで、今後とも「説明しよう!」と叫んでいきます(笑)
コメントをお書きください