漢字は使って、使って

『東』の練習。まさか車に変身するとは...面白いですね
『東』の練習。まさか車に変身するとは...面白いですね

漢字が覚えられなくて。。。とよく聞きます。

 

それはその子供たちが漢字を「覚える」ことがメインになっていて「使う」ことを 意識していないからかなと思います。

 

「何度も練習するべきだ」

確かにそうですが、漢字のみを一度に書いて練習して覚えたとしてどんな意味があるのでしょう?

きっとそのように練習しても次の日には忘れてしまうのではないかと思います。

 

だから「一生懸命練習したのにどうして覚えられないのだろう」と悩んでしまうわけですね。

 

こちらの生徒さんは、練習をたくさんたくさんしているのになかなか漢字を覚えられなくて「嫌い!」と宣言してしまうほどの漢字嫌いさん。



漢字の練習をしよう!!と言っても、「えーーー」となかなか煮えきらず。

「だってドリルするんでしょう?」って。

 

『いやいや、ドリルはしないぞ。漢字使って物語を作るんだよ!!』

「えっ、なに?物語作っていいの??」

 

生徒さんによって漢字の練習の仕方はちがうのですが、

この生徒さんの場合は、物語を作るのが好きなので文章を作る形にしてみました。

 

① ノートにデカデカと漢字を書きます。(もちろん書き順の通りに)

② その漢字を使った文章を考えてもらいます。

 この時、いろんな音を使って考えているとよりGOODです。

  (お手本に書いてあるコトバを使ってもOK。ただし、意味を知っているかどうかはその度確認です。)

 

まずは漢字に興味を持ってもらうこと。

そして字の形ではなく、音と意味を知って使えるようになることを目標に漢字の練習を始めました。

 

まだ漢字に対して抵抗はあるようですが、

自分から知っている漢字を書いてみたり、この漢字どうやって書くんだっけ?って思い出してみたり、

意識して漢字を使うようになってきました。

 

漢字に限らずですが、「なかなか覚えられない」という状況の本質は「何に使うのかわからない」という状況のような気がしています。

 

不思議なことに自分が必要だと思うもの、

自分が知っておきたいと思うものは覚えるまでやり続けますよね。

 

途中であきらめますか??

きっとあきらめないと思います。少なくとも本当の限界までやりきるのではないかと思います。

 

今の勉強が一体何につながるのか、もしくは普段どんなことに活きるのかを知ることによって、

嫌なものは「興味のあるもの」へ変化していきます。

 

この生徒さんの場合、漢字はもちろんまだ嫌いだけれど、

物語を書く時に使えるんだ!!と知ることによって、ちょっとだけ「面白い」ものになりました。

 

この調子で興味を持った上で勉強が出来ていくといいですね。

この練習が一人でできるようになってきたら、さらに少しずつ課題を増やしていきたいと思っています。

 

 

 

それにしても色んな見方をするんですね。

まさか車に変身するとは思いませんでした。座布団一枚っ!!

 

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