金曜日は小2生が集まる時間です。
ブロック必須のこの時間。
合言葉は「ブロックがあればできる!!」
この子たち、結構やる子たちなんです。
6年生でも苦戦するどんぐりに果敢に挑戦中。
文章をしっかりと読んで、大きな図で分かりやすい説明をしてくれます。
もちろん、ひっかかることも悩むことも多いですが、
そんなときは、実際に手にとって考えられるブロックを使って
試行錯誤しています。
この時期の子たちは、
どんなに難しい計算ができようと、
どんなに難しいことを知っていようと、
頭の中はまだ「具体的なものごと」で考える脳と言われています。
だから、ノートの上で絵を描いてみてもわからなかった問題が、
ブロックを使ってやってみるとすんなりとわかったりするんです。
困っているときは、ブロックの登場!
「うわーーーーーわからない!!ブロック貸してください」
この言葉は、ブロックがあれば解けることを知っているからかな〜と思います。
3という数を数字として見るよりも、
実際にブロックを使って、3つを確認する方が分かりやすい。
3を3としてみるのか、ブロックが3つあると見るのか。
同じことのように思えますが、
この頃の子供達にとっては全然ちがうものに見えています。
それは脳のしくみに起因しています。
人間の脳は、9歳〜10歳の間に単純思考(実際に体験したことで考える)から抽象思考(イメージする)に以降していきます。抽象思考は、たくさんの経験をもとにどんどんと膨らんでいきますから、9歳までの間にたくさんのことを体験しておくことがその後の成長にもずいぶんと関係していきます。
脳が抽象思考へと変化していく中で、
頭の中で3というイメージを作っていく。
ここで、イメージがはっきりするのかしないのか、
この違いを作るのがこれまでどれだけのことを体験してきたのかということになります。
実際にブロックをつかって考えたときと同じように、次は絵を使って解いていく。
これを繰り返しているうちに、イメージをはっきりとさせていくことができます。
1時間半ほどの学習の中でものすごい成長がみられる面白い時間帯です。
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