さて、続きです。
パースペクティブとは、
「”自分”としての生き方」という話をしました。
自分としての行動原理といいますか、行動の原動力ですね。
これを「モチベーション」といいます。
「行動の動機付け」となるものですが、
じつはこのモチベーションには2種類あります。
①何かを得るためのモチベーション
②何かから逃れるためのモチベーション
自分の欲しいものを得ることに動機づけられているか、
それとも自分が避けたいと思っていることに動機づけられているか、
ということです。
この違いが、最終的には大きな差をもたらします。
どちらがいいかというのは、なんとなくわかりますよね(笑)
僕もなんとなくわかっていますが…
以前の僕は完全に「逃げる型」の人間だったからです。
今は完全に「目指す型」になった…と言いたいところですが、
そうでもありません。
ゆっくりと進歩しながら、徐々に「逃げる型」から「目指す型」になっている感じです。
それで…
この2つのモチベーション戦略のうち、
本当にどちらか一方だけが優れているのだろうか?
と思うかもしれません。
僕の経験に即して言うなら…答えは「イエス!」です。
一方はもう一方よりずっと優れています。
その理由について話す前に、あまり馴染みのない人のために、
この2つの戦略について少し説明しますね。
例えば、僕は最近ほぼ毎日ストレッチをしています。
以前は前屈で手がべったり床についていたし、
ギックリ腰をやった後にはまったく腰が曲がらないどころか動けなくなったこともあります。
そのどちらも経験しているわけです。
しかし、ほぼ毎日ストレッチをしている理由は、
前屈で手がべったり床につきたいから…ではなく、
もうギックリ腰ををやったあの痛みはイヤだから、です。
つまりそれは、ギックリ腰のあの痛み、ギックリ腰が続く恐怖が
ストレッチをするモチベーションになっているということです。
まったくの「逃げる型」モチベーションです。
もしこれが、「前屈で床に手がべったりつきたい」と思うなら、
これは「目指す型」モチベーションになるのです。
こういうことは、ふだんの行動や何かを考えるときにでも起きうることですよね。
貧乏になりたくない、太っているのは嫌だ、できない奴に思われたくない…と思うのか、
お金持ちになりたい、スマートのほうがかっこいい、できるために勉強しよう…と思うのか。
そういった違いです。
「○○になりたくない」から頑張るのが「逃げる型」であり、
「○○になりたい」から頑張るのが「目指す型」になります。
一見すると、
「どちらも頑張るからいいのでは?」
と思うかもしれませんが、確かにその通りです(笑)
「○○になるのは嫌だ」というのはかなり大きなモチベーションとなります。
「負けたくない」という思いは、
「絶対勝つ」という思いよりも強い場合がありますよね。
追い込まれた人の強さのようなものです。
よくいう「期日前の集中」のようなもので、
子ども達でいうなら「テスト前日の集中」とでもいうようなものです。
これは大人でも…ありますよね。
仕事の締め切り前に一気に上がるテンションと集中。
確かにこのモチベーションは結構力強いものがあります。
しかし…
追い込まれないとやらないというのは、
物事を「先延ばし」にしてしまうことにもなってしまいます。
実は、このモチベーションのちがいこそ、
ものごとを「先延ばし」にするかどうかのちがいになっているのですが…
続きはまた明日。
より豊かな教育を…
山田でした。
PS
終了まであと…4〜5日くらいかかるかも(汗)
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