では前回の続きです。
明日が3日後でも気にしてはいけません…。
前回は「逃げる型」モチベーションは長続きしないということを話しました。
僕の腰の話は…もういいのでしませんが、
もしあなたがエクササイズをして、
太りたくないというのが理由なら、腹筋がシックスパックになるまでしないと思います。
なぜなら自分がもう太ってないと分かった時点できっとやめるか、激しくしなくなるからです。
しかし、オリンピアンはそうはならないでしょう。
こういうことです。オリンピアンや一流のアスリートに「逃げる型」モチベーションはいません。
ビジネスの世界もそうだと思います。
孫正義さんや稲盛和夫さん、スティーブ・ジョブズといった人は、
「何かから逃れたい…」と思って行動はしていないでしょう。
ジョブズはもういないですが、他の2人はまだ仕事を続けています。
当然この2人は「目指す型」モチベーションです。
ここに大事な教訓があり、考えなくてはいけないことがあります。
自分が求めていることより、逃れたいことについて考えるほうがラクになっていませんか?
自分が求めていることより、逃れたいことについて考えるほうが多くなっていませんか?
こういったことです。
いずれの場合も、パースペクティブ(自分の求める生き方や本当の目的)や、やる気を起こすための行動が目的と連動しているかどうかなのです。
この場合の目的とは「自分が求めていること」です。
先ほどから言っているように僕は、何かから逃れることを目的とするべきではないと考えています。
自分で求めているものを目的とするべきで、すなわちそれは何かを目指すということです。
しかしながら、ほとんどの人は十分に強固な目的を持つことがなかなかできません。
なぜなら、自分が本当に求めていることが何か分からないからです。
例えば…
毎日何もせずとも10億円が入ってくるようになりました。
さてあなたは何をするでしょう?
欲しいものを買う。
美味しいものを食べる。
きれいな服を買う。
どこかに旅行へ行く。などなど…
さぁ次の日も10億円入ってきました。
さてあなたは何をするでしょう?
次の日も10億円。また次の日も10億円。
その間…あなたは何も仕事をしていません。
食べる。寝る。買う。行く。などなど…
最初の頃はいいでしょう。
2〜3年くらいは楽しめるかもしれません。
では…それを過ぎた頃にはどうなっているでしょう?
使い切れないお金は貯まり、
やりたいと思っていたこともやり尽くし、
それでも、何もせずともお金は貯まっていく。
さて質問です。
あなたはこんな状態が毎日続いた10年後、
幸せになっているでしょうか?
満たされた心の状態になっているでしょうか?
もし「イエス」なら、あなたが求めていることが「お金だ」と言えるでしょう。
もし「ノー」なら、あなたが求めていることは「お金ではない」と言えるでしょう。
自分が本当に求めていることは何か?
をわかるためには、これくらい極端なことを考えてみるといいです。
自分が求めているものが何かを分からないと、
朝起きでも、どうすれば今日が最高の1日になるか、
どうすればこの1週間が完璧なものになるか、分からないのです。
というのも、こうした問題に苦労するのは、目的を欠いているからです。自分が何を求めて日々仕事をし、日々生きているのかを分からないからです。
すると。。。漫然とした時間だけが過ぎていきます。
ではなぜ目的を欠くのかというと、それは初めから「逃げる型」の考えが必要以上に染み付いていて、「目指す型」の思考を鍛えていないからなんです。
そして「目指す型」の思考を鍛える最も簡単な方法は、自分が求めることが何なのか、常に問い続けることです。
子ども達に
「あなたの夢は何ですか?」
「あなたが将来したいことって何ですか?」
と聞くと、大抵「職業」を答えようとします。
これはある意味「逃げる型」なんです。
なぜなら「なってしまったらその先に何をするか」を考えていないからです。
つまり「なることがゴール」となってしまうんですね。
これでは常に、自分が求めることは何なのかを問い続けることは難しいでしょう。
自分が求めることは何なのか?
なぜそれを求めるのか?
求めるものを手にするためにできることは何か?
それを求めることで幸せになるのは誰か?
失敗することがないとわかっていたら何をやってみようとするか?
自分を押さえつけ、可能性を制限している最も役に立たない信念は何か?
そういった自分への問いかけが自分が本当に求めることを明確にすると思います。
毎日ではないですが、
週に1回15分〜30分くらいの時間をかけて自分に問いかけるのですね。
僕がやっている「自分への問い」があるのですが…
それはまたの機会にしましょう。
次回は、ではどうすれば自分のパースペクティブ(自分の求める生き方や本当の目的)を得られるのか、というお話をしたいと思います。
より豊かな学びのために…
山田でした
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