ちょっと前になりましたが…
ドナルド・トランプ氏が正式にアメリカ大統領に就任しましたね。
アメリカファーストを標榜し、
自国の利益第一主義を公言するという
大国の大統領とはなかなか思えないところもありますが、
それでも既存の政治家(政治屋)よりも、
何かやってくれそうな気がしてしまいます。
政権が長く続くかは…わかりませんが、
彼以降の政治は、
もしかしたらもっと民衆を見る政治になるかも…と期待します。
これまでの観念をダイナミックに変えるには、
クラッシャーの役割を果たす人が必要で、
時代を変えるっていうんでしょうかね、
そういう役割をする人が出てくるんですよね。
日本では、織田信長が有名ですよね。
いい意味でも、悪い意味でも影響力のある人です。
就任スピーチは聞きましたか?
いつぞや話しましたが、
アメリカの政治家さんは「中3生レベルの語彙」でスピーチをします。
なので、日本の中高生でも十分理解できる英語なのですね。
ではさっそく見ていきましょう!
といっても、全部見ていくのはさすがにちょっとアレなので…
個人的にいいなぁって思ったところだけをピックアップしようかと思います。
どんだけ〜
From this day forward, it's going to be only America First, America First.
「今日からこれからは、ただただアメリカファースト、アメリカファースト(アメリカ第一主義)になるのです。」
やはり、言いましたね(笑)
まぁそれはいいのですが、
文法的には、中2生で学ぶ「未来の文be going to動詞の原形」を使っていますから、すんなり理解できるかなと思います。
From this day forward
直訳すると「この日から先」という感じになりますが、意味的には「今日からの未来は」的な感じです。
この表現はちょっとかっこいいなぁと思いました。
「今この瞬間から」なら
"From this moment forward"って感じになりますから、使い勝手はいいかなと思います。
がっかりさせないぜ!
I will fight for you with every breath in my body - and I will never, ever let you down.
「私は、全身全霊をかけて、あなたたちのために戦います。そして、今後絶対にあなたたちをがっかりさせません」
文法的には、中2生で学ぶ「助動詞will」くらいのものです。
ここでは、前置詞と副詞の使い方がいいですよね。
with every breath in my body
直訳すると「私の体の中のすべての息を使って」となるのですが、こう訳すとちょっと意味が…?です。
前置詞withは「〜と一緒」という意味が一般的ですが、「〜を使って」という意味もあります。
でもここでの注目は「breath」ですね。
”breath”は「息」という意味ですが、息には「魂」とか「命」という意味もあるのです。
息という字は「自らの心」と書きますよね。
なので、息というのはどの国でも「命」という意味を含んでいるのです。
これってちょっと面白いですよね。
お互いの息を吸い合う行為は、だからとても神聖な行為なのです。
そういう距離感というのはやっぱり大事だなぁと思います。
対面で話すことは、そういう意味でも大事なことなのです。
never ever
"never"は「一度も〜しない」という強い否定を表す言葉。
"ever”は、過去の話なら「これまで」、現在の話なら「いつも」、未来の話なら「これから先」という意味になります。
つまり、使う時制によって意味が変わるのです。ちょっとやっかいでしょ?
今回は「will」と一緒なので、未来の使い方「これから先」という意味になっています。
だから”never ever"と使うと「これから絶対に〜しない」となるのですね。
かなり強い否定言葉です。100%ないって意味ですからね。
この表現もよく使います。
テイラー・スイフトさんの曲でもありましたね。
We are never ever getting back together.
「私たちは絶対に元には戻らない」的な意味です。お別れした相手への決別の歌ですからねぇ。
ここまで言われると、僕ならちょっと凹みます(笑)
let you down
"let"は使役動詞と呼ばれている動詞で、「〜させる」という意味です。
「誰かを〜させる」というときに使います。
"down"は「下に」という意味で、この場合は「気持ちを下に」という感じです。
「がっかり」とか「残念」という意味になりますね。
ちなみにですが「ダウンジャケット」も同じスペルです。
もちろんこの場合の「ダウン」は「羽毛」とか「羊毛」とか「綿毛」という意味ですが…。
ということで、"let you down"というのは、「がっかりさせる」となるのです。
まぁ、これが単独で使われることはほとんどないと思います。
だいたい否定の言葉とセットですよね。
じゃないと…ただの意地悪な人ですから。
I'll let you down!
とか言われたら、なんやねんこいつ!って思います(笑)
えーと、
後半にもいいこと言っていたので、続きは次回にでも…。
より豊かな教育のために
山田でした
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