それでは早速2つ目から見ていきましょう。
2 この先、調べるべきことを絞り込んでくれる
失敗に終わったあらゆる試みの結果を詳細に検討することで、
何がうまくいったのかを「具体的に」突き止めることができます。
そして、そのことを知ることで、
次回の努力を成功に終わらせるために、
正確に何を調べるべきか、
あるいは学ぶべきかがわかってくるでしょう。
つまり、失敗の原因を追求することで、
何が悪かったのかを分析し、
同じ失敗をしないためには、
どんなことが必要なのかを調べるということです。
そのとき…
「具体的な追求」じゃないときっと意味をなしません。
例えば…
テストが芳しくなかったとき、
なぜ芳しくなかったの理由が「勉強しなかったから…」では、
次回もきっと同じ結果でしょう。
ここには具体的な「追求」は何にもないですからね。
最近こんなことがありました。
文章題を小6生まで進んだ生徒なのですが、
それでも時々「数字」だけで解こうとする子がいます。
まぁ…これだけでもすでに「バツ」なのですが、
やはり問題を解くことができませんでした。
それで…
「なぜ解けないのだと思う?」と聞くと、
「頭が固いから…」という返答。
…どうでしょう?
文章題は「発想」で解くものではありません。
文章を理解するために絵図化し、数字はあとからついてくるもの。
だから、解けなかった理由は
「絵図化せずに、数字だけでやろうとして、文章の内容を理解していなかったから」です。
それで、ここから学ぶことは
「文章を理解するために、絵図化し、数字はその図に付け加える」ことで、解けるようになる(はず)です。
「はず」というのは、
まだ「行動していないから」で、
これで「実際に行動した結果、その通りだった」なら
「はず」ではなく「確信」になります。
まぁそれはいいとして、
「なぜ解けなかった」の理由が「頭が固いから」では、
失敗から学んでいないってことになってしまいます。
ということで、
この生徒には上記のようなことを話すのです。
小6生文章題をやっているのになぁ…という気持ちでしたが(涙)
「答えだけ」を求める生徒は得てして、数字だけに頼ろうとします。
しかし、大事にしてほしいのは「プロセス」です。
正しい答えは、正しいプロセスを通して得られるもの。
そのプロセスをないがしろにしては、得られることは少ないでしょう。
「プロセスをないがしろにした」という失敗からも、
多くのことを学ぶことができます。
だから、失敗から目を背けないってことは、大事なことなのです。
より豊かな教育のために…
山田でした
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