全国学力テストの結果が発表になりましたね。
結果は…
強いぞ福井!
どうする北海道!
という流れは相も変わらずですね。
くわしい数字は、こちらを参照のこと。
それよりも面白いことが…
今回の学力テスト実施時に、
中学生に対して
「部活動の時間」の質問をしたんです!
これ…
遅きに失する感じもありますが、
結構重要なことです。
その結果は…
平 均 正 答 率 | ||||
部活時間 | 国語A | 国語B | 数学A | 数学B |
1〜2時間(29.0%) | 80% | 76% | 69% | 52% |
2〜3時間未満(43.3%) | 79% | 75% | 67% | 50% |
30分〜1時間未満(3.4%) | 77% | 72% | 65% | 49% |
30分未満(1.0%) | 75% | 70% | 63% | |
全くしない(11.7%) | 74% | 66% | 57% | 44% |
3時間以上(11.4%) | 72% | 65% | 59% | 44% |
という結果です。
正答率の%は、
グラフからのおおよその数値なのですが、
概ねこんな感じかなと思います。
注目すべきは、
短期集中部活の「1〜2時間」組と
そんなにやるの「3時間以上」組の「差」です。
国語Bでは11%
数学Aでは10%
平均正答率でこれだけの「差」があります。
平均なので、個々人ではないですから、
すべてが「自分」と「その周りの人」に
当てはまる訳ではないですが、
しかし数値としては「見過ごせない差」と言えます。
すごく単純に言うと、
正答率は「100点満点中の得点」と考えられます。
すると…
短期集中部活の「1〜2時間」組は「400点中277点」
そんなにやるの「3時間以上」組は「400点中240点」
と、実に「37ポイント」の差があります。
これを大きいと思うか、
小さいと思うか。
「変革の第一歩」にならないかなぁ
部活はいいことです。
学力問題に詳しい早稲田大学教職大学院の田中博之教授は「部活をやらないと学力が上がらないというわけではないが、適度な部活動は物事に集中する力ややり抜く力を高めるため、勉強にも効果があるのではないか。一方、やりすぎると学習に悪影響が出てしまう。部活も『ほどほどに』ということだと思う」と話しています(NHK NEWS WEBより)
この「ほどほどに」が大事かなと。
なんでもそうですが
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
やり過ぎはなんでもいいってわけではない。
こうした「数値的結果」を
学校の部活担当者は参考にしてくれないかなぁと思います。
まぁ残念なことに、
たいがいの方達は「ウチの生徒は大丈夫」って思うようですが…。
もしくは
「勉強しないあんたたち(生徒たち)が悪い」とか
「行ってる塾が合ってないんじゃないの」とか
”外部のせい”にする方達が多いようですが…。
そうではなく、
直接の担当する者こそ
「当事者意識」と
「変革意識」を持って行かないとと思います。
すべては自分の責任だ!
と思ってくれたら、いいんですけどね(笑)
「行ってる塾が合ってないんじゃのっ!」
と言われないように、
僕らは頑張っていかないといけないですね(^ ^)
基本は「個」
練習は時間的量ではなく、
やはり「質ー個々人にあった練習」を
「一定量」やることが大事です。
部活に限らず、
これは勉強でも言えることです。
長くやればいいってもんじゃありません。
練習をする「目的」は、
そのプロセスの先にある「目標達成」です。
そのためには日々の練習の中で
「今の自分がすべきこと」を明確にする必要があります。
つまり「個の練習」です。
チームでやる場合も、
チームの目標達成のためには
個人の練習は不可欠です。
個人の練習の「目的」は
チームの「目標達成」であるならば、
個人の練習の精度をより高めなければなりません。
練習の精度というか、
基礎的な技量や基礎体力ですね。
チーム競技の場合、
全体練習は短時間でいいと思っています。
それよりも「全体になった時に調和できるだけの技量と力量」を磨くことが
全体を高める基礎になるのではないかと思います。
勉強も部活動も
「個」です。
「個人である自分が何をしていきたいのか」を
自分の中で明確にする。
「目標を達成する人」になる。
これこそが、
自分で考えて行動できる人なのではないかと思います。
ということで、
みかんせいでは生徒たち全員が、
「目標を達成できる人」になるためのプロジェクトを開始していきます。
後期からまたパワーアップしますので、
楽しみにしていてください!
より豊かな教育のために…
山田でした。