「11月は暇だけど、12月は忙しいんだよねー」
「だから、今月たくさん来ておきまーす」
と、どうやら今月はたくさん勉強しに来ると思われる小学3年生の生徒さん。
当面の課題は
①学校の宿題を見直すこと
②塾の文章題をていねいに読むこと。
宿題はなぜ見直さないのか?
(…あっていると思っているから)
文章題はなぜていねいに読まないのか?
(…読めていると思っているから)
共通することは、「出来ている」と思いたいということです。
では、なぜ出来ていると思いたいのか?
それは、彼の幼稚園時代が関係している可能性があります。
彼は、早生まれということで、年少や年中の頃、同学年の子と同じことが出来ず“悔しい”思いをたくさん経験してきたようです。
(※未就学児の場合、早生まれということが理由で周囲とのギャップに苦しむ場合は多いようです。ただ、小学校に入学する頃までには概ね周囲に追いつけるとのことです。)
だからこそ、「みんなと同じように出来ていたい」という気持ちが人一倍強く、“出来ないこと”に敏感でなるべくなら避けたいと考えているようです。
もったいないですね。
まず人と自分を比べてはいけない。
それは、競争をしないということではありません。
他者と比較する前にするべき自分の努力があるということです。
誰もが同時期に同じことが出来るようになるわけではないので、自分のペースで努力した結果、ぜひ競い合ってもらいたい。
そんな想いを彼には伝えたいと考えています。