難しい問題だったか。
いいえ。
(小学生1年生の序盤の問題です。この生徒さんは小学3年生です。)
こちらの生徒さんは、文章題を考える力がまだ十分ではなかった。
いいえ。
(他の問題ではじっくり考えて取り組むことができています。)
では、こんなにも間違えた理由は一体何だったのか。
それは、“この問題”を一生懸命に考えなかったからです。
言い方を変えると、これまでの問題が出来ていたため、次の問題も出来るだろうと“高を括っていた“からです。
そういう姿勢でいると、間違えた時に自分のミスをなかなか認められません。
「どこも間違えていないはず」
「自分は合っている」
と、無意識に考え間違いに気づけないでいます。
画像のように、何度もやり直しをして、ことごとく間違えています。
このとき、生徒さんは泣いていました。
きっと、心の中で「もうわかんないよー」と、匙を投げていたことでしょう。
でも、私は待ち続けました。
すると…最後の画像を見て下さい。
私は何もヒントを出していません。
でも、生徒さんは正解することができした。
時間はかかったけど、盲目となっていた自分から、初心に返ることができたのですね。
子どもが、文章を丁寧に読むためには、周りは何をするべきか。
“ちゃんと読みなさいと怒る”
“優しく丁寧に教えてあげる”
“ヒントを少しずつ出していく”
いずれも、正解とも不正解とも成り得ますね。
でも、一番大切なことは決まっています。
それは、『自力で考える時間』を作ってあげることです。
しかも、大量に!