白川英樹先生の考え

「林先生の初耳学」という番組が好きでよく見ているですが、

最近「新しい教育ベスト10」という回がありました。結構面白かったです^^

 

その中で、林先生が、白川英樹先生の意見を紹介しておりました。

 

「母語でしっかり学び、深く核心を突く考えを身につけることが重要」

「日本語で論理的思考ができない人間がどうして英語で論理的思考ができるんだ」

 

その通りだと思うーーー!!!

と、思わず大きなうなずきと拍手を送りました(笑)

 

早期英語教育に関しての内容でしたが、

私が気になったのは、「思考力を鍛えることが重要である」ということです。

 

思考力を鍛えるためには、

①情報を正しく読みとること

②5W1Hで説明する練習をすること

③普段から「なぜ」を意識すること

 

が必要となり、日本人の私たちは、これらを日本語で行っています。

 

つまり、日本語だってとっても重要なんだぜ!!ってことです。

 

せっかくなので、白川先生の意見について調べてみることにしました。

気になった内容を少しずつピックアップしておきます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・言語にはコミュニケーションの道具としてだけでなく、考えるための道具としての役割がある。

 人は母語で学ぶことによって、より核心に迫った理解ができる

 

・言語を「思考のための道具」と「伝達のための道具」に区別すると、今は、思考のための道具としての日本語がなおざりにされている

 

・ノーベル賞の受賞者の中で、母国で学び研究した受賞者の比率は日本と他のアジアでは、6対1(2000年)その後2015年になると、日本と他のアジアでは、22対2となる。

 

・海外での生活の中で、会話は当然、英語だが、その内容は頭の中で日本語に翻訳している。

 話したことを日本語で覚えているのに、英語のセンテンスは覚えていない。

 バイリンガルでない人は、どうしても無意識に翻訳というひと手間かけて母語で考えている

 

・確かにグローバル化はますます深化しており、世界共通語である英語をコミュニケーションの道具として学ぶのは当然のこと。しかし、それは母語であり日本の公用語である日本語をしっかり身に付けた上でのこと。まず日本語でしっかり考え、理解し、それを的確に伝達できるようにする。日本語で論理的に説明できない人が、英語で論理的に説明できるはずがありません

 

・今や英語はコミュニケーション言語としてとても大事です。学ばなくてよいということでは決してありません。ただ、完璧な発音のバイリンガルになることを望むなら別ですが、大学生になってからでも、必要になった時点で真剣に学べば、1年もあれば何とかなるものです。科学者であれ、ビジネスマンであれ、日本語がしっかり身に付いている人のほうが、より一層核心に迫った理解ができるし、発想の自由度がより大きいと感じています。

創造性を発揮できるかは、対象にどれだけ興味や好奇心を持つかだと思います。いったん興味を持てば、人は自分で発見する能力を持っているのです。

・科学する心の育成するために教える側に知っておいてほしい本は『センス・オブ・ワンダー』です。彼女は『沈黙の春』という著作で化学物質による環境汚染にいち早く警鐘を鳴らした人ですが、幼い甥と一緒に自然を探索し、発見する喜びをつづっています。彼女は甥の感性や好奇心を育むために、決して自分からは教えません

少し長いですが、いかがでしたか??

少しでも日本語...もそうですが、思考力を伸ばすことの重要性が伝わったら嬉しいです。

思考力を鍛えるというけれど、それは本来みんなが持っている力だということが伝わったら嬉しいです。

そして、その思考力を育むのは、考えるための日本語と考える環境だということも伝わったかなと思います。

 

英語が大事であることはもちろんです。

しっかりとした学習ができるのであれば、ぜひ英語はすべきものだと思います。

 

しかし、子供達の現状を見たとき、

どれだけの子が、母国語力を身につけているでしょうか

論理的に読み解くことができているでしょうか?

 

・主語と述語があっていない

・問題文の意図を読み取れない

・時間内に読み切ることができない

 

今、こういった状況の子たちがとても多いです。

 

知らない言葉でも、推測してみるというチャレンジができなくなっています。

考えることを諦めている子達が多いです。

 

 

きっと、楽しくないだろうな〜と思います。

 

考えることって、本来すごく楽しいことです。

考えて試して、考えて試して、そんな中で新しい発見をして、自ら進んで学んで、

そうすればとっても楽しいはずなんです。

 

江戸時代、藩校で行っていた算術。

今の高校生以上のレベルの問題を村人たちみんながこぞって解いていました。

それは、だれかに命令されるでもなく、楽しいから夢中になっていたんだと思います。

 

そんな機会を作れるように、

日本の教育を含めて、しっかりと考えて少しずつでも実行していきたいなと思います。

 

 

ちなみに、「センス・オブ・ワンダー」と「沈黙の春」。

私も高校生の頃に一度読みましたが、すっかり忘れてしまいました(> <)

 

とっても面白く考えさせられる内容だったように記憶していますが、

内容はさっぱり覚えていないなので、時間を見つけて改めて読んでみたいと思います。

みなさんも一緒に読んでみませんか??