センター試験を解いています。
先週から新高校2年生にセンター試験を解いてもらっています。
現状で解ききることは難しいのですが、
まずはテストの難易度を知ってもらおうと思ったからです。
また、1年生の内容がまんべんなく出て来ることを実感すれば、
2年生以降の学習のモチベーションになるのではないかと思ってのことです。
やってみると、
まず、テストを解ききるだけの体力がないことが判明しました。
英語や国語では80分間集中することができませんでした。なんとまぁ。
リスニングにいたっては、最初10分で音をあげる始末。なんとまぁ。
本人たちの中にも、少しは「やべっ」が生まれてくれることを期待しております。。。
そんな彼らも少しずつ「大学進学」を意識し始め、少しずつ学ぼうとする気持ちが芽生えてきたかなと思います。
2年後、自分の行きたいところ、自分が満足できる場所に入れるように、
今、できることをひたすらにやり続けて欲しいなと思います。
ここからは私の過去の一人語りです。。。こんな人ですという自己紹介です(笑)
大学とは専門性を学びに行くところなのですが、
人によっては「みんなが行くから」となんとなく行けるものだと考えている人がいます。
それも一つの考え方なのかな〜と思う反面、なんだか悲しく、寂しくなります。
夢を語って、その夢に向かって必死になれる時期なんだけどな〜と。
私自身、ふだんは石橋をたたいて渡る派なのですが、
時に、たたくことや橋の存在すらも忘れて猛ダッシュしてしまいます。
それが高校時代だったな〜と。
今この職業になってから、なんて無謀なことを口走っていたのだろうと思います。
英語39点で『獣医になります!』と宣言しているのですから、
担任もさぞかしびっくりしたことでしょう。
「君には無理です」
面と向かって言われました。「絶対無理だ」と。
今でも忘れません。
人の人生、勝手に決めるな!と、キレちゃいました(笑)
でも、今となっては、あのとき自分の現状をちゃんと教えてもらえたから頑張れたのかなと思います。
その日を境に、部活をやめ、放課後に職員室でかたっぱしから先生に質問したように思います。
それで一番わかりやすい先生のところで、ひたすら質問攻め。面倒な生徒ですね。
それだけ夢を追う為に必死だったな〜と。
結局のところセンター試験で失敗してしまい、志望していた学部には行けませんでした。
悔しくて、勉強を放棄してしまうくらいグレました。
2次試験前にも関わらず、パズルに没頭してしまうという...なんと愚かな。
そこで叱られました(笑)
「大学受験ごときで人生は終わらない」と。
ああ、そうだな〜と素直に思った記憶があります。
がんばったんだから、いいじゃないかと。
自分自身に「がんばったね!」と素直に言えた時期でした。
そこからまたがんばろうと思えた時期でもありました。
生徒たちによく言われるのは、「先生だからできる」というセリフなのですが、
たぶん、私は最初からできる人ではありません。できるようになっていく人だと思っています。
だから、最初からできる子たちがとても羨ましいです(笑)
でもきっと、最初からできる子はいないのかもしれません。
みんないつのタイミングかでちゃんとがんばっているのだと思います。
それが早いのか遅いのかのちがいだと。
この前、担任の先生にお会いした時に言われました。
「君は賢い人間ではなく、努力型だね」と。相変わらずストレートなお方です。
みんなに「やってないからできないだけ」と言えるのは、こんな過去があるからです。
「まだまだ本気じゃないだろうさ」と言えるのは、自分自身が本気でやったと言える経験があるからです。
「夢を持って」、「夢が見つかるといいね」と言えるのは、夢に向かう力強さを知ってほしいからです。
大学に限らず、目標があるだけで人は変われます。
それはどんなに小さな目標でもいいのです。目標は成長のために必要なものだと思います。
私は、高校時代のこの経験をとてもよかったものだと思っています。(願わくばみんな合格をしてほしいなと思います)
あのときあれだけがんばったのだから、もっと頑張れるだろうという今のモチベーションにもなっています。
だから、生徒たちにも自分に誇りを持てるようになってほしいと思っています。
それは、かしこいとか点数がとれるとかではなくて、
何かに向かって一直線に走って、「一生懸命だ!」「がんばっている!」と自分で自分を褒められる瞬間だと思います。
すっっごい喜びを手にできるように、今を一生懸命に苦しんでください^^