TRSプログラミング(10)

タミヤロボットスクール プログラミング(10)

 

今回は、前回に引き続き「変数の利用」です。

 

元の変数に、数を増やすインクリメント

元の変数から、数を減らすデクリメント

 

色々な用語が出てきますが、

子ども達の吸収力はやっぱり早く、

初めての言葉でも、

よく理解しています。

 

プログラミングのテキストでは、

文章で書かれた内容をまずコーディングし、

それからカムロボに入力して、その真偽を確かめる、

という流れになっています。

 

「自分でプログラミングをする」

ということを、意識的・思考的にやっています。

こうしていく中で、

すでにあるプログラミングコードを見ても、

「あぁ、これってこういうことかも」

という理解に繋がっていくんですね。

 


左の女の子が今日遅れてきたので、

最初に来ていた右の男の子が、教えています。

 

学年も学校も違いますが、

こういう風に「教えること」で自分の理解も深まります。

 

でも…

まだまだお互い照れもあるので、

そう上手にはいかなかったりするんですけどね。

 

ということで、

この女の子は、あとで一人で補習しました笑

まだまだプログラミングで独学は難しいものですから。

 

 

プログラミングに限らず、学習において最も怖いのは「早合点」と「わかったつもり」です。

思い込みも怖いことなのですが、その場の理解が正しいことになるには、

やっぱりしっかりとした「教えてもらった後の定着学習」なんです。

 

プログラミングとはいえ、これも一つの勉強です。

言い換えれば、国語や算数と同じことなんです。

 

文章を読解すること

文章を分析すること

文章を解読すること

 

やるべきことは同じです。

これを「勉強する力」と言いますが、

テキストの内容の難度より、自分の勉強する力が大きければ、

自分の言葉に変換しながら、理解につながります。

 

しかし、テキストの内容の難度より、自分の勉強する力が小さければ、

自分の言葉に変換できないので、早合点やわかったつもり、思い込みでやろうとします。

最初のうちは、小さいわかったつもりでも、

進んでいくうちにそのズレは大きくなってしまいます。

 

勉強ができなくなってしまう理由はここにあります。

「わかったつもり」のまま進んでしまうと、

自分はわかっているからと思い込んでしまい、

きちんとした勉強(教わった後の定着学習)をしなくてもいいやって思ってしまうんですね。

 

でも、実際は「わかっていない」

だけど、時間は進む。

結局、実はできていなかったことが、後々に判明する。

だけど、時間(授業内容)は進む。

なので…実はできていないことが増えてきて、

勉強が嫌になってしまうんです。

 

だから、とっても大事なことは、「わかったふり」はしないってこと。

「わからないことをわからないと言える」ことは、素直さと謙虚さです。

 

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言います。

後々「わかんない」「できない」となるくらいなら、

その時点で「わかんない」「できない」となる方がいいです。

その時点でのやり直しの方が断然マシです。

 

ここは大人の対応もあるのですが、

「できないことを受容する」ことです。

むしろ、初めてのことはできない事が多いのですから。

そして、できない事にチャレンジした事そのものを賞賛しましょう。

ナイストライ!なのですからね。

 

だからこそ、「自力でわかろうとしない」ことについては、

断固として叱るわけです。

なぜなら、「わかろうとするトライ」を放棄した訳ですから。

それは、学ぶ者としての素直さと謙虚さに欠ける行為ですからね。

 

人生において、

失敗をトライとチャレンジの結果と考えるか、自己否定とするのか。

その一瞬でね、子どもが伸びるか伸びないかの分かれ道になります。

でも、トライをしなければ、何も生み出しません。

本当に恐るべきは、

失敗という結果ではなく、

トライしない人になってしまうってことかなと思います。

 

僕は、本質的に人間は愚か者だと思っています。

自分は愚か者だと知っているから、賢くなろうと学びます。

愚か者が愚か者のままでいいやと何もしないのは本当に愚かですが、

愚か者が愚か者から賢くなろうと学び倣うことは賢者への第一歩です。

学習をすることの本当の目的は、

愚者である自分を賢者にする事ではないかと思っています。

 

ちょっと話が逸れましたね。

まぁ、いつものことですが(笑)

 

ということで、

TRSプログラミングも10回目を迎えました。

まだまだまだまだ学ぶことは山のようにありますので、

僕も生徒たちと一緒に頑張っていこうと思います。