問:1この重さが0.58kgのかんづめがあります。
このかんづめ11こ分の重さは、何kgになるでしょう。
という文章題がありました。
こちらの問題の少し前の問題には、
小数のわり算がたくさん出てきていました。
ある生徒の一人が問題用紙に書いた解答が左の写真になります。
これがいわゆる、何も考えずに、出てきた数字をあーだこーだして出した答えというものになります。
さて、解き直しです。
まず、テストの問題用紙を見る限りでは、
考えた形跡がみられなかったので、
「どんぐりと同じようにやりなさい」と伝えました。
文章題を絵図化する。
指示したことはこれだけです。答えは見せておりません。
持ってきた解答が左の写真です。
正解ですね。
ついでに説明もしてもらいました。
「なんでかけ算したの?」
『だって、1つ0.58kgで、それが11個あるんでしょ?
当たり前じゃん。』
最初からやレーーーーーーーーーーー!!!!!
と、思わず言っちゃいました。
むしろテストでは、なぜ割ったのか...簡単なことです。
いつものくせが出てしまったのです。
わり算がたくさんあったから、わり算をした。
なんとも悲しいものです。
小学生の口癖の一つに
「今日の宿題は、かけて足すだけ!」
「今日の宿題は、割るだけ!」
「これ、余りは出ないよね。だって余りのない計算って書いてあるから」
このテストはわり算のテストだから、かけ算は出ない。
なんて考えている子供たち、多いですよね。
ずる賢いならよいのですが(よいのかな?笑)、
もし根本をわかっていないのにそのままになっていたら...怖いですね〜
きっとそのうちこのように言い出します。
「だって習ってないもん。」
「だって先生は教えてくれなかったもん。」
さて、先生は、いつまであなたのそばで教えてくれるのでしょうか?
今の社会が望んでいる人材は、
・コミュニケーションのとれる(主体的に学び、チームで行動できる)
・柔軟な対応がとれる(グローバルな感覚を持つ)
・忍耐のある(チャレンジし続けられる)
人だそうです。(すみません、他にもいろいろとあります)
多くの企業が声をあげて求めているのは「主体性」です。
自分から動きなおかつコミュニケーションを重視できる(協働)ようになっていてほしいという気持ちが込められています。
こうやっとけばいいんでしょ?
こんな考えの中に、行動の中に主体性は生まれるでしょうか...
こんなやり方は、この先どんどん通用しなくなります。
どんなにがんばってもできないことはたくさんあります。
でも、やってもいないのに、できないと言うのは違うと思います。
なんどもなんども真剣に考えて向き合って、
一つ一つ大事に向き合って、過ごしてほしいなと思います。