大学入試制度が変わることは、もうご存知かと思いますが、
それはつまり、小学校からの学習内容も変化していく、ということです。
これまでのような「覚えておけばなんとかなる」的なテストや勉強から、
「ちゃんと文章の内容を理解して、的確に情報を利用できますか」的なものになっていきます。
平たくいうと、読解力が十分ありますか?を問う問題ですね。
今後は「判断力・思考力・表現力を伸ばす」ことを目標とした学習になっていきます。
学校現場は大変でしょうが、
知識なんていうのは最早「検索する」時代ですから、
これまでの学習方法が通じなくなるのは至極当然です。
ですが…
知識の積み重ね、がなければ、新しい発想も生まれないのは確かです。
そうした知識を積み重ねる経験を積むこと、
そして、知識を利用する経験を積むこと、
つまり、認知の深度をいかに深めていくのかが、
これからの学習と言えるでしょう。
理論的経験となる知識の積み重ねることと
直観的視点となる知識の積み重ねを壊すこと
認知の深度を深めるには、この両方が必要だと思います。
ですから、
何かを覚えることは、今までもこれからも大事なことで、
でも、その覚えたことを忘れること(執着しないこと)も大事なことです。
確かな知識と柔軟な発想ってやつですね。
今まで見てきたいわゆる「できる子」っていうのは、
この2つがある子のように思います。
勉強が苦手な子は「確かな知識」が乏しかったり、
伸び悩む子は「柔軟な発想(視点)」が乏しかったり、
突き詰めるとこの2つのように思います。
生徒ごとに細かな違いはあるので、
その辺は生徒ごとの対機説法といいますか、
対機学習になりますけど…
では、そうした「確かな知識」と「柔軟な発想(視点)」はどのように身につけていくかというと、
やっぱり、ちゃんとした学習しかないのかなと思います。
特に「柔軟な発想(視点)」を持つことは、非常に大事なことです。
すぐに「答え」を求めるような学習をしていると、この力は身につきません。
そして、柔軟な発想(視点)こそ、「読解力」の根本となります。
読解力は「読んで理解する力」のことですが、
それには、一方向からの視点ではなく、多方面からの視点(理解)が必要になります。
物事を読解するには、様々な方向からの観察が必要で、
読解力が十分でない人は、この「観察」が一方的というか、一方向しかないので、
一度詰まるともうそこで進むことができなくなってしまいます。
なぜそんな風になってしまうかは、
これまでの学習内容が「答えは一つ=答えを導くプロセスも一つ」というもので、
そのプロセスからちょっとずれるとダメ〜的なものだったからです。
だから「覚える」ってことが重要視されてきて、
その結果、「モノを考えること」がうしなわれてしまったんです。
これが日本の教育が、リーダーを作る教育ではなく、兵隊を作る教育だった理由です。
考えずに従え的なことですね。
でも、その愚行に気づき(世界と比較するようになったからでしょうかね)
学習の方法を根底から変えようと努力しているのが今のタイミングです。
とはいえ、長きに渡って染み付いてしまったものを変えるのは容易ではなく、
これは子ども達ではなく、大人達の方でしょうが、
なかなかスピード感と充実感を持って進んでいないように思いますね。
しかしながら、制度は変わるし、内容も変わる。
なので、みかんせいの学習も変わる…
ということもなく(笑)
というのも、もうずーっと前から、
ウチは読解力を伸ばす学習方法しかしてませんから(笑)
小学生の文章題然り
国語要約然り
ストーリー作り然り
ノートまとめ然り
一人でできるテキスト然り
全部「自分で読んでやれ!」学習です。
すぐに結果はでないかもしれない、
でも、間違いなく自分で自分を伸ばす学習であり、経験です。
これからの学校での学習方法もそのようになっていくでしょう。
これはとてもいい傾向だと思います。
学校でそのようなことをやってくれたら、
みかんせいは本当の意味での「学習」をやっていけますからね。
やっとやりたいことができるかなと(笑)
その一環として、また新作を作っています。
内容は「判断力・思考力・表現力を伸ばす文章題」で、
一般の子ども達にとっては、馴染みのないものでしょう。
でも…みかんせいで学んでいる子達にとっては、
「こういうものありだよね」と思うようなものだと思います。
ということで、次回からその内容を紹介していこうかと思います。
もしよかったら解いてみてください(笑)
名称は「モカの木Grade7」です。