メイン | ヒレステーキ | 1800円 |
魚のムニエル | 1700円 | |
デザート | プチパフェ | 500円 |
シャーベット | 400円 | |
ドリンク | コーヒー | 400円 |
オレンジジュース | 300円 |
レストランみかんせいでは、左のようなメニューを準備しています。食事の内容はメインディッシュとデザートとドリンクからそれぞれ一つずつ選び、セットにします。みかんちゃん、りんごさん、パイナポーくん、ヨネくん、むぎこさんの5人で食事をしました。
次のア〜オは5人の様子を表したものです。
(ア) メインディッシュとデザートとドリンクは5人とも異なった組み合わせで注文した。
(イ) 5人が注文した合計は12500円だった。みかんちゃんが最も高く、むぎこさんが最も安かった。他の3人は同じ金額だった。
(ウ) メインはどちらのメニューも2人以上注文した。
(エ) みかんちゃん、りんごさん、パイナポーくんは同じドリンクを注文した。
(オ) みかんちゃんとりんごさんはデザートも同じだった。
問1 このレストランでは、すべてのメニューに25%の利益をつけて提供しています。
では、それぞれのメニューの原価を求めましょう。
問2 みかんちゃんは合計で何円のセットを選びましたか。
問3 次の文から正しいものを選びましょう。また、選んだ理由を文章や図で説明しましょう。
(1) みかんちゃんはシャーベットを注文した
(2) りんごさんはオレンジジュースを注文した
(3) パイナポーさんは魚のムニエルを注文した
(4) ヨネさんはプチパフェを注文した
(5) むぎこさんはヒレステーキを注文した
いきなりス○ーキ並みにいきなり問題です。
現在作っている新しい問題形式がこのようなものになります。
問1は、普通の割合(比)を使った問題です。
みかんせいは比が大好きです笑
問2は、文章の読解力を試す問題です。
(イ)の文章から「みかんちゃんが最も高い」と言っているので、
メニュー表から料理の組み合わせを作り(8組になります)、それぞれのセットの値段を求めます。
それから、5人合計が12500円になるように、セットの料金を比べていきます。
問3は、判断力と思考力を試す問題です。
5人の様子の文章(ア〜オ)から、どのような状況かを観察し、判断し、認知(理解)します。
一つひとつの文章を整理していかないと、ただ読むだけではできません。
メモしながら、状況を判断していきます。
そして、自分の考えを図や絵を使って、説明してもらいます。
絵や図を使うのも表現力の一つであり、
言葉による説明もまた表現力が必要になります。
「相手に理解してもらう」ように「自分の考えや思いを伝える」のが表現ですからね。
今回の新作では、問3のような問題がメインになっています。
学問は、学校内で終わるものではなく、
社会に出てからも役立てるもの、
というのがみかんせいの基本理念です。
とはいえ、学校内で学んだ内容そのものが役に立つってことはあまりありません。
大事なのは、どのような問題でも「どれだけよく観察し、判断し、認知してきたか」
ということであり、
同時に「どれだけ自分で決めて、行動してきたか」
ということです。
学校内での勉強の利用の方法は、
観察ー認知ー判断(決断)ー行動の4つのループで、
どれだけ学校内の問題(学習や行事など)に対応していくかってことです。
このループによる行動原理は社会に出ても大いに役立ちます。
みかんせいの学習内容が、
他と比べてちょっと難しく思えるのは、そういう理由からです。
4つのループを自然とできるような仕組みの問題であり、学習方法なんです。
ちなみに…
この問題、福井のある小学生ズは、結構あっさり解いたようです。
でも、同じ問題、ある中3生は諦めたようです(笑)
小学生の方が、柔軟な発想なんでしょうね。
その子たちは、モカの木文章題も結構なスピードで解いていく子達なので、
地力は高いんですけどね。
作った側とすれば、もうちょっと悩んで欲しかったかなと(笑)
でも、ウチできちんと学んできた小学生が解けるってことがわかったのは嬉しいものです。
さて、解答です。
この問題は、実際の「モカの木Grade7」の第一問目ではあるのですが…
今回は特別に解説します。
まだ考えます!
という方は、これ以降はあとで見てください(笑)
問1
全てに「25%」の利益が加算されているので、
メニュー表の料金は、原価の「125%」ということです。
ですので、「原価=料金÷125×100」で求めることができます。
比で考えると「原価:100=料金:125」になります。
そうやって計算すると…
ヒレステーキ 1440円
魚のムニエル 1360円
プチパフェ 400円
シャーベット 320円
コーヒー 320円
オレンジジュース 240円
となりますね。
問2
メニュー表から「メインとデザートとドリンク」の組み合わせを考えます。
(1)ヒレステーキ・プチパフェ ・コーヒー 2700円
(2)ヒレステーキ・シャーベット・コーヒー 2600円
(3)ヒレステーキ・プチパフェ ・オレンジジュース 2500円
(4)ヒレステーキ・シャーベット・オレンジジュース 2500円
(5)魚のムニエル・プチパフェ ・コーヒー 2600円
(6)魚のムニエル・シャーベット・コーヒー 2500円
(7)魚のムニエル・プチパフェ ・オレンジジュース 2500円
(8)魚のムニエル・シャーベット・オレンジジュース 2400円
この8セットです。
この中で、一番安いのは「2400円」でむぎこさん
5人で12500円なので、12500ー2400=10100円、これが4人分
もし、みかんちゃんが「2700円セット」なら、
10100円ー2700円=7400円、これを3人で分けると…割り切れないので、
みかんちゃんのセットは2700円セットではないと判断できる。
次に、みかんちゃんが「2600円セット」なら、
10100円ー2600円=7500円、これを3人で分けると…2500円なので、
みかんちゃんのセットは2600円セットではないと判断できる。
ということで、
みかんちゃんは2600円のセットを選んだ
となります。
問3
状況を説明した文章を見ていきましょう。
(ア) メインディッシュとデザートとドリンクは5人とも異なった組み合わせで注文した。
から、セットは上述のどれかをそれぞれが選んだ、とわかります。
(イ) 5人が注文した合計は12500円だった。みかんちゃんが最も高く、むぎこさんが最も安かった。他の3人は同じ金額だった。
から、むぎこさんは「2400円のセット」を選んだことがわかります。
このセットは、「魚のムニエル・シャーベット・オレンジジュース」のセットです。
さらに、みかんちゃんが「2600円のセット」
他の3人は「2500円のセット」ということもわかります。
(ウ) メインはどちらのメニューも2人以上注文した。
から、むぎこさんが「魚のムニエル」を選んでいるので、
誰か1人以上は「魚のムニエル」を選んでいて、
誰か2人以上は「ヒレステーキ」を選んでいることがわかります。
ここで、「2500円のセット」に注目します。
このセットは
「ヒレステーキ・シャーベット・オレンジジュース」
「魚のムニエル・プチパフェ ・オレンジジュース」
「魚のムニエル・シャーベット・コーヒー」
の3種類です。
ですので、この時点で「魚のムニエル」を3人、「ヒレステーキ」を2人が選んだことがわかります。
この3つのセットを、パイナポーくん、りんごさん、ヨネくんがどれかを選んだことになります。
すると、「2600円のセットで、ヒレステーキ」なのは、
「ヒレステーキ・シャーベット・コーヒー」か
「ヒレステーキ・プチパフェ ・オレンジジュース」の2択に絞られます。
このどちらかが、みかんちゃんのセットです。
(エ) みかんちゃん、りんごさん、パイナポーくんは同じドリンクを注文した。
(ウ)から、りんごさんと、パイナポーくんが選んだセットには、
オレンジジュースが2つ、コーヒーが1つ、入っていますね。
もし3人が選んだドリンクが「コーヒー」なら、
数が条件と合わなくなってしまうので、
3人が選んだのは「オレンジジュース」だとわかります。
ここから、みかんちゃんの選んだセットは「ヒレステーキ・プチパフェ ・オレンジジュース」だとわかります。
しかし、りんごさんとパイナポーくんが、どちらかはわかりません。
(オ) みかんちゃんとりんごさんはデザートも同じだった。
から、みかんちゃんのでデザートは「プチパフェ 」です。
りんごさんの選んだセットは
「ヒレステーキ・シャーベット・オレンジジュース」
「魚のムニエル・プチパフェ ・オレンジジュース」
のどちらかは(エ)からわかっているので、
同じデザートが入っているセットは
「魚のムニエル・プチパフェ ・オレンジジュース」
ですから、これがりんごさんの選んだセットです。
よって、パイナポーくんのセットは、
ヒレステーキ・シャーベット・オレンジジュース」
となります。
ヨネくんは、2500円セットの残りのものですね。
以上をまとめると…
みかんちゃん「ヒレステーキ・プチパフェ ・オレンジジュース」
パイナポーくん「ヒレステーキ・シャーベット・オレンジジュース」
りんごさん「魚のムニエル・プチパフェ ・オレンジジュース」
ヨネくん「魚のムニエル・シャーベット・コーヒー」
むぎこさん「魚のムニエル・シャーベット・オレンジジュース
ということがわかります。
この結果にあてはまる選択肢は
(2)りんごさんはオレンジジュースを注文した
になります。
長かった…笑
いかがだったでしょうか?
このような問題をこれからの小学生は解いていくんです。
楽しみですね!