菜畑遺跡(なばたけいせき)を知っていますか?
佐賀県の唐津市にある遺跡で、
昭和55年頃に発見された縄文時代の遺跡です。
残念ながら教科書には出てきていません。
もう40年も前の遺跡なんですけどね(笑)
それで「縄文時代」といえば、
何をして食料を得ていたかというと、
「狩猟・採集」という風に習ったかと思います。
石槍持って動物を狩猟し、
森に入って木ノ実を採集する。
確かにそういうこともしていたのですが、
この菜畑遺跡には、
渡来人がやってきて、弥生時代から始まったとされるあることが、
縄文時代にすでに行われてきたという痕跡が残っていたんです。
それは「水稲栽培」つまり「稲作」です。
この菜畑遺跡は、日本最古の稲作が行われていた遺跡なんですね。
稲作が始まったから弥生時代と呼ぶようになったのか、
弥生時代になってから稲作が始まったのか、
そもそもこの時代区分はいつ誰が言い始めたのか…
まぁ古代に関しては「こんな感じ」的な区分なので、
何があったから!
というものではないでしょうからね。
だからって訳ではないですが、
最近の研究では、
縄文時代にはすでに「稲作・畑作」は行なっており、
木ノ実を採るために森に行くこともあったようですが、
木ノ実を採るための森(林)を作っていたということもわかっています。
なので、もう教科書では、
その辺のことをきちんと表したほうがいいんじゃないかと思います。
親の世代と子供の世代では40年くらいの差があって、
地球の歴史的には誤差の範囲の時間の流れですが、
アカデミックな歴史の時間では、40年はかなりの時間です。
その間にたくさんの研究がなされ、
新たな遺跡も発見され、
新たな検証方法も生まれています。
歴史こそ新しい発見の宝庫なのですから、
その辺をね、きちんと表していってもいいんじゃないかなと思います。
教科書だからウソは書けない、
と思っているかもしれませんが、
すでにウソに近い(それだけが事実とは言えないって意味で)ことになっているんですからね。
教育こそ最先端のことをやるべきなんですから、
菜畑遺跡のような事実をキチンと教えるべきじゃないかなぁと思います。
何と言っても、日本の稲作の発祥の地と言われているんですからね。
でもそうなると、佐賀には吉野ヶ里遺跡もあるから、
小・中学生は混乱してしまうかもしれませんね笑
いつか行ってみたい場所の一つです。