OCEDのPISA(学力調査)の結果、
日本は15位とまた一段と順位を下げたようです。
読解力の低下と言われていますが、
実際に肌で感じるところではありますね。
普段生徒たちと関わっている中で特に低下しているなと感じる力は、
時間の使い方と生活とのリンクづけを行う力かなと思っています。
今日は時間の使い方について。
物事を処理するだけの時間になっていることが多いように感じます。
物事がものすごいスピードで進む今の時代に果たしてじっくり文を読む機会があるのか?ということです。
落ち着いて物事を考える時間を持つことは、
意識しないと持てないのではないかと思っています。
でも、そういった時間は必ずしも机に向かう時間である必要はなくて、
人の話をじっくり聞く時間だったり、
好きな本をじっくり読む時間だったり、
自分の思っていることをじっくり話す時間だったり、
気になったことをじっくり実験してみたり、
そういった時間を持つことが大切なのかなと思います。
いい例で、テレビがありますね。
制約ができすぎて、昔と比べると過激な場面がなくなってきたとよく言われますが、
いいことを追求しようとした結果、いいことだけを取り入れようとして、
スマートな考え方だけを身に付けようとして、結局何にも手を出せないような時間が増えているような気がします。
もちろん効果のあるものは取り入れていくべきだと思いますが、
大人目線で悪いと分かっていても、あえてやらせてみて「自分で」悪いことなんだと学ぶことも大事なのかなと思います。(犯罪はダメですよ!)
子供の頃を思い出してみると、
決して親には言えないことだったりをこそっとやるのが好きではありませんでしたか?
私なんかは、かわいらしい(?)実験として
マッチを一箱燃やしたらどうなるんだろうか...とか
アリは砂糖だけで生きていくことはできるんだろうか...とか
星を眺めとけ〜と言われたので3時間ぶっ通しで眺めていたりとか
今の私がもしそんなところを見ていたら、
マッチなんて燃やすな〜ー!!💢と怒っちゃいますし、
アリさんが可哀想でしょ!!!と怒っちゃいますし、
夜に外出てたら風邪ひいてまうやろーーー!と怒鳴っちゃうかもしれません。
でも、あの時の経験というのは今もこんな風に書けるくらいには残っていて、
今では理科の説明をするときに役に立っていたりします。
それは、そのときに興味があって、真剣に向き合って、じっくり考えて遊んでいたからなのかなーと。
(悪いことって頭使いますよね笑)
少なくとも(大人から見れば)変なことに時間を使えたように思います。
それは昔が良かったというのではなくて、そういった時間を持てる余裕がまだあったのかなと。
では今は取れないのか、というとそんなこともなくて。
周りの大人たちが怒りたいのをグッと我慢することも必要なのかな〜と思ったりもします。
いろんなことに目を向けていけたらいいなと思います。