サミット代表テーマ「考えがみんなに伝わらない」
今回の授業では本テーマについて個々で考えてもらいました。
現在、メンバーを3チーム(Mチーム、Kチーム、Sチーム)に分け、それぞれのチームで話し合いワークをしています。
この話し合いワークの成熟がサミットでの結果を左右すると思っているのですが、回を重ねるごとに白熱してくる感じがしています。
まだまだ遠慮がちなところもありますが、サミットという一つの目標に向かう姿勢が彼らの本気の議論を引き出していくのではと、その成長を期待しています。
では今回の話し合いの進捗について報告しましょう。
「考えがみんなに伝わらない」
その問題の背景
「文化祭や部活や班活動で考えがなかなか伝わらない
→イメージで伝えられたらいいなぁ
体の動きを伝えてほしいけどよくわからない
→イメージがあると良かったなぁ
指示を出す方の言っていることがよくわからなかった
→伝える方もどうやっていいか悩む」
誰にでもありませんか?
「自分の言ってることが相手に伝わらない」ことや「相手の言ってることがよく理解できない」こと。
そういう問題はとても些細なことなのですが、最初のボタンの掛け違い的なイメージの違いって、後々に大きな問題になってくることもありますよね?
例えばこういうことです。
*問題が起こることによって生まれる障害や不利益、うまくいかないことを具体的にしてみる
・伝える時間がなくなり、何も進まず焦りが生まれ、リーダーが何を言っているかわからないからモチベが下がり、つまらなくなるからお喋りして、結果ケンカになる。
・実行委員(伝える方)も「なぜ伝わらないかわからない」のでもう大変ってなり、やる気なくす
・ゲーム時に仲間にしてほしいことが伝わらないと、ランクも上がらず、勝てず、仲間割れして、時間がなくなり終わる
・料理時に指示されたこと(色目とか塩少々とか)がはっきりしないので上手くいかない
・何かを教えてもらっているとき、相手の言っていることがよくわからないけれど、ずっと話してもらうのも悪いので、分かったフリして、とりあえずうなずくだけになっている
・相手の指示のイメージ(右と言っているけど、自分にとっての右か相手にとっての右かわからず)がイマイチ伝わらず、行動が遅くなる
・「そこ」「あっち」が伝わらず、練習時間がなくなり、叱られて、残念な気持ちになる
・落し物の詳細が伝わらずに、結局なくす
このように日常生活の中での不利益やうまくいかないことにつながっていきます。
ここに書いてある問題以上のこともきっと起こり得ると思います。
次は、
このような問題が起こる原因はどのようなことがあるだろう、と考えるわけです。
*問題の原因
・人によって思っていることが違う
・経験の差が違う
・これは知ってるだろうと思い込みがある
・聴いている方も思い込みで動く
・視点が違う
・こそあど言葉を使いすぎてわからなくなる
・わからないと悪いなぁと思ってしまい分かったフリになる
・伝える方が相手にわからない言葉(難しい言葉や砕けた言葉)を使ってしまう
・自分の言葉に自信が持てないー完璧じゃないと思っている
・全員が同じ方向に行くと逆らえなくなる
・自分もうろ覚え
・話していることが抽象的すぎて、漠然としか伝わらない
・感覚の差
というのが原因じゃないかと。
「こそあど言葉が多い」っていうのは確かにありますよね笑
「アレ、アレ取って」「そこにあるでしょ!」と言われても…
3チームによるグループワークを重ねていくと、やっぱり色々な意見や考えや経験が出てきます。
そういう「他者の考えの共有」は、多くの”気づき”をもたらしてくれます。
”気づき”ことアイディアの源泉。
そこで次に、原因がなくなる理想状況は?とつながっていくのですが…
これ以上はやめていきます。
実際の授業では、
・原因がなくなる理想状況とその社会
・理想状況とその社会を実現するためのアイディア
まで考えました。
次回の授業では、ここを掘り下げていくことになります。
だんだんと明確な輪郭を持ち始めています。
メンバーの思考がどこまで深く広く大きくなっていくのか、
来週も楽しみです!