成績が伸びない原因の一つは、様々な参考書や問題集に手を広げ過ぎ、中途半端な状態のものが散在していることにあると考えられます。
もちろんやらないよりは良いのですがやっている割に成績が伸びないということが生じます。
例えば、同レベルの問題集を一回ずつ、三冊解いたA君と、1冊の問題集を3回繰り返したB君がいたとします。
さて、どちらの成績が良くなるでしょうか?
A君が1冊目の問題集を1回解いた際、よく理解できたもの(以下◎とします)、まあまあ理解できたもの(○)、答えを見たら理解できたもの(△)、答えを見てもよくわからないもの(×)という感じになると思います。
ここで2冊目をとき始めるとやはり1冊目と同じように◎○△×という状態になります。
そのあと3冊目を解くとやはり、◎○△×という状態になります。
2、3冊と問題集をこなしても1冊目同様の間違いをしてしまうのです。
つまり、△は△のまま、×は×のままなのです。このまま何冊学習しても、よくわからない問題をそのままにした状態でどんなに数をこなしてもそれを理解するのは難しいといえます。
それに対し、B君が1冊目の問題集を解くと◎○△×となります。(ここまではA君と同様ですね。)
次に同じ問題集を△×を中心に△を○に×を△にするように学習していきます。
2周目が終了した段階で△と×1冊目より少なくなっていることでしょう。
さらに3周目が終わると△×はほぼなくなっているでしょう。
つまり、1冊の問題集すべての問題が「できた」ことになるのです。
どちらが成績が上がるかは明らかに後者のB君であることがおわかりになったことと思います。
みかんせい知創では、上の例のように「1冊を完璧にする」学習をすすめています。
すべての教科に共通することは、核となる1冊を早急につくる。
英語で言えばコアとなる1冊をつくる、別な言い方をすれば自分のバイブルをつくることが重要であるのです。
これにより、この1冊は「全てわかる」という自信ができるのです。そのあとで次のレベルの問題集を解く学習に進み、たくさんの問題を解くことで応用が可能となるのです。
1冊が完璧にならないうちに次々と問題集に手をつけていくのは得策とは思えません。
むしろ「勉強しているつもり」な気分を作るだけで、本当の「成果」にはならないのです。
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